逆指値注文

逆指値注文の基本

 逆指値注文(Stop Order)は、指定した値段かそれよりも不利な価格でのみ成立させる注文です。指値注文は、有利な価格で成立させますが、その逆となります。指値注文は、トレンドの反転を想定した注文ですが、逆指値注文はトレンドが今後継続することを想定して新規の建玉を持ったり、保有建玉の損失限定のための手仕舞いを行うための注文です。

 逆指値注文は「トリガー注文」とも呼ばれますが、逆指値注文時に指定する価格「トリガー価格」に市場の価格が到達すると、その逆指値注文は指値もしくは成行のいずれかの方法で約定されます。一般的に「逆指値注文」とのみ記載の場合、逆指値注文はトリガー価格に市場の価格が到達すると、トリガー価格での指値注文として取引を執行・成立しようとします。「逆指値注文(成行)」と記載の場合、逆指値注文はトリガー価格に市場の価格が到達すると、その段階で成行注文として取引を執行・成立しようとします。価格が一方方向に急激に変化している中でトリガー価格に到達すると、逆指値注文(指値)では注文が成立しないことや、逆指値注文(成行)ではトリガー価格よりも不利な価格で注文が成立する場合がありますので注意が必要です。

逆指値注文の使用方法

  • 新規の逆指値注文でトレンドに乗る。

     保ち合いを継続していたが、チャートの節目を超えてきたことろこで今後上昇(下落)トレンドが継続すると見込んで新規買い(売り)建玉を持ちたい場合、現在値よりも上(下)の価格での逆指値注文を入れておくことで対応できます。

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  • 建玉保有時、逆指値注文で損失を限定する。

     上昇(下落)を見込んで買い(売り)建玉を持っているが、大きな損失は避けたい。保有建玉の許容可能な損失額やチャート上の節目などから判断した一定程度不利な水準で手仕舞い売り(買い)の逆指値注文を入れておくことで、思惑が外れて損失が大きくなることを防ぐことが出来ます。

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